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JTJ物語 (16)


3つよりの糸  −後藤牧人先生の貢献

「3つよりの糸は、簡単には切れない。」(伝道の書4:12)



●ビデオテープ制作に向けて

 JTJ立ち上げから、開拓期の5年間、中野先生とぼくと、そして後藤先生の3人が、3つよりの糸となって奮闘しました。
 当時、後藤先生は60歳のほんのわずか手前で、中野先生とぼくとが40代の後半でしたから、まだまだキリスト教界では、青年と鼻たれ小僧、という感じでした。 後藤先生は、町田聖書キリスト教会に牧師として奉仕しておられました。事情があって所属していた教団を辞し、超教派での伝道活動にも長らくかかわっていた先生は、手持ちぶさたで、ウズウズ、悶々としておられたのでした。そんなで、ぼくたちの呼びかけに2つ返事で答えて下さいました。
 先生の貢献は、まず第1に、通信制の学生のために講義をビデオ化することにおいてでした。長い間、先生は放送伝道団体である「PBA」で働かれていました。そんなわけで、授業のビデオ化については、すぐにも適用/応用がききました。

 「まずは、ホームビデオカメラで十分だ。どこどこどの、なになにが、この場合最適だろう。」
 「テープについては、どこどこの、なになにが一番安い。品質もまずまずいけそうだ。」
 「発送業務についてはPBAの方式を参考にして・・・・・・。」

●学者としての活躍

 次に、先生の貢献は、聖書と宣教学を教えて下さったことでした。
 先生は、秀才で、物知り博士でした。何でも知っていて、それも半端な知識ではなく、生き字引と呼ばれるにふさわしいタイプでした。ですから、先生と話をしていると、いかに自分がなまけ者で、不勉強の無知もうまいで、情けない人間かということを、内心思わされてしまうのでした。先生は、知ってか知らずか、もちろん意識しないで、相手を深い劣等意識に突き落とすような博学の人でした。旧約聖書が専門で、どんな質問をしても、たちどころに回答を引き出せて、関連聖句の聖書箇所までも正確にスラスラなのでした。 既存の概念や常識に捕らわれない、自由な精神の持ち主でした。ですから、先生の講義は型破りで、大胆で、学生には人気がありました。

●発展の基礎を

 最後に、先生の最大の貢献は、何と言っても、3倍速で収録してある6コマのビデオテープ1本の料金設定において3,600円という、破格の低価格を実現して下さったことでした。あれやこれやを考え合わせて、1本8,000円〜9,000円になりかけていたのでした。これがコンサルタントの先生たちの提示でした。 この価格の問題点は、経営的には良くても、「だれでも、いつでも、どこででも」の最初のキャッチ「だれでも」が大いに制限されてしまうことでした。この受講料では、余裕のある人しか入学できないではありませんか。年間100万近くの受講料になってしまいます。
 創立20年で、2,000人に迫る卒業生、修了生を排出できたのは、ひとえに後藤先生のお陰なのです。

 突然、一身上の事情があって、先生はJTJから身を引かれることになりました。中野先生も、ぼくも、身を引き裂かれる思いでした。ここで、兼松先生が神学部長として肩入れして下さることになりました。
 後藤先生は、現在、福島県にあるミッションスクール聖光学院高等学校の校長を務めておられます。最近、春にも夏にも、甲子園出場を決めている野球の名門校です。




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